問  診
 医師が受診者の健康状態や過去の病歴などを聞き、健康状態を判定する
ための情報とします。
身体計測
 身長と体重を測り、やせや肥満などを調べます。肥満の場合は、高血圧や
糖尿病などの生活習慣病の要因となるので要注意。
 一方、やせの場合、特に短期間で体重が減ったという場合には、がんや
他の病気が潜んでいる可能性もあります。
胸部X線検査
 気管支や心臓、肺の状態を調べます。呼吸器系では肺結核や肺がんなどの
発見に役立ち、循環器系では心肥大や動脈硬化などの発見に有効です。
血圧検査
受信時の注意:測定前に排尿をすませておきましょう。医師や看護師が測ると緊張して血圧が上がってしまう人がいますが、リラックスして受けましょう。
血液検査
 採取した血液中の成分の量を調べます。血液は全身を循環しているので、
その成分の量から体のどこに異常が生じているのかを推測することができ
ます。
受信時の注意:薬を服用している場合は、その旨を医師に伝えましょう。
貧血検査
赤血球数
 赤血球の数が減少すると、貧血を引き起こします。
ヘマトクリット
 血液中に含まれる血球の割合を測り、貧血の程度を調べます。
血色素(ヘモグロビン量)
 貧血を調べます。赤血球数とヘマトクリットの結果と合わせて診断します。
肝臓機能検査
GOT(AST)
 肝臓、心臓、筋肉などの病気の有無を調べる検査です。
GPT(ALT) 
 肝臓機能の異常を調べます。
r−GTP
 肝臓や胆道の障害を調べます。特にアルコール性肝障害の発見に有効です。
循環器検査
総コレステロール
 コレステロールの量を調べます。高い場合は動脈硬化が、低い場合は肝臓の
  病気が疑われます。
HDLコレステロール
 動脈に付着した悪玉コレステロールをとり除く作用があり、善玉コレステ
 ロールと言われます。その量から動脈硬化の危険性を調べます。
中性脂肪(トリグリセリド)
 過食やアルコールの飲みすぎなどで数値が上昇します。
 増加すると動脈硬化を促進します。
血糖検査
 血糖中のブドウ糖(血糖)の量を調べます。糖尿病の発見に有効です。
尿検査
 尿を採取し、尿に含まれる糖やたんぱくなどの量から病気の有無を調べ
ます。
受信時の注意:尿は、出始めではなく中間の尿をとるようにしましょう。
心電図
 心機能を調べる検査で、あおむけに寝た状態で手足と前胸部に電極をつけて行います。不整脈や心肥大、狭心症、心筋梗塞などの発見の手がかりとなる検査です。